小芝風花、氷上断念！演技への転身理由

女優・小芝風花さん（26）は、小学校3年生から中学校2年生までフィギュアスケート選手として活躍し、西日本選手権で8位に入賞する実力を誇っていました。しかし、膝の手術を繰り返し、成長期の体調の変化を経験した結果、14歳で競技を離れることとなりました。オーディションに合格したことを機に芸能界への道を選んだ背景には、競技を続けることの限界と新しい可能性への期待があったのです。

フィギュアスケートとの出会いと選手としての道のり

小芝風花さんは小学校3年生のときにフィギュアスケートを始め、ノービス級の全国大会にも出場。バッジテスト7級を取得し、2011年には西日本中小学生フィギュアスケート競技会で8位に入賞するなど、その才能を発揮していました。シングルだけでなくアイスダンスにも挑戦し、将来的には競技者だけでなく指導者としても活躍したいという夢を抱いていたのです。

成長期における手術とリハビリの試練

中学時代、成長期に伴い膝の痛みが顕著になり、両膝の手術を受けることになりました。手術後は数ヶ月間、氷上での練習ができず、復帰後も満足にジャンプができない苦しい時期が続きました。競技レベルを維持しつつ学業を両立させる環境は非常に厳しく、精神的にも大きな負担となり、「このまま続けるのは難しい」と感じるようになりました。

芸能界への転機となったオーディション

そんな中、2011年に開催された「Ion and Oscar Promotion Girl Audition」でグランプリを受賞し、事務所の会長から「すぐに上京してほしい」との誘いを受け、芸能界入りを決めました。最初は興味本位での参加でしたが、オーディション現場で感じた「表現の楽しさ」に魅了され、スケート人生を振り返るきっかけとなったのです。

競技からの離脱を決めた真の理由

「まだアイスダンスなら続けられたかもしれない」と小芝さんは語りますが、練習環境やコーチの変更など、スケートを続けるには高いハードルがありました。また、芸能活動を通じて得られる新たな表現の場や期待が大きく膨らみ、「競技と芸能、どちらを優先するか」という決断が14歳の小芝さんにとって重要な選択となりました。

女優業への挑戦と新しいステージ

フィギュアスケートを引退した後、小芝さんは2012年にドラマ『息もできない夏』で女優デビューを果たしました。その後も数々の作品で印象深い役を演じ、2014年には『魔女の宅急便』でブルーリボン賞新人賞を受賞しました。フィギュアで培った表現力や集中力は演技にも活かされ、女優としての成長を促進しています。スケートへの未練を糧にし、彼女の進化は今も続いています。

まとめ

小芝風花さんがフィギュアスケートを辞めた理由は、膝の手術や成長期の負担による競技の困難さ、そしてオーディションを通じて芽生えた芸能界への強い意欲でした。厳しい環境から自らの道を選び取った14歳の決断は女優としての成功に繋がり、今後も多彩な才能を発揮し続けると期待されます。