万博イギリス館アフタヌーンティー炎上の真相
2025年4月下旬、大阪・関西万博においてイギリス館のレストランが提供したアフタヌーンティー(1セット5,000円)が、内容が「スコーン1個」「紅茶が紙コップ」であるとしてSNS上で批判を受け、多くの反響を呼びました。駐日英国大使館も謝罪を余儀なくされ、大阪のグルメ界に波紋を広げました。本記事では、この炎上の背景から原因、そしてその後の対応について詳しくご紹介いたします。
炎上のきっかけ:メニューと実際の提供内容の不一致
2025年4月27日、イギリス館のレストランに訪れた来場者が「スコーンがメニューには2個と書かれていたのに、実際には1個しか出てこなかった」「紅茶は紙コップに入ったティーバッグだった」といった内容をSNSに投稿したことがきっかけです。この投稿は瞬く間に広まり、アフタヌーンティーに求める英国式の優雅さが欠如しているとの批判が相次ぎました。
SNSで広がる批判の声
投稿された画像には、皿に載せられたスコーン1個と、紙コップにティーバッグのまま注がれた紅茶が映っており、「5,000円は高すぎる」「せめてティーカップとソーサーを使用すべきだ」といった意見が、X(旧Twitter)やInstagramで広がりました。一部のユーザーは、「これでは万博のイギリス館の名が泣く」と厳しいコメントを寄せ、再現レポートも多く投稿されました。その結果、ハッシュタグ「#英国館アフタヌーンティー炎上」がトレンド入りし、騒動はさらに拡大しました。
駐日英国大使館・イギリス館の公式な対応と謝罪
この炎上を受けて、5月1日に駐日英国大使館が公式Xに謝罪の声明を発表しました。「期待に応えることができなかった」と認め、一部のサービス改善を約束しました。具体的には「紅茶を陶磁器のカップで提供する」「スコーンを2個に戻す」などの対応を行ったと説明しました。また、イギリス館側でもレストランスタッフに対し、提供方法の徹底とマニュアルの強化を指示し、寄せられた意見をもとにサービスの改善に迅速に取り組んでいるとされています。
提供メニューと価格設定の背景
イギリス館のアフタヌーンティーは、英国伝統の三段スタンドではなく、シンプルなワンプレート形式を採用していました。運営側は「万博の来場者に手軽に英国文化を体験してもらうために」として1セット5,000円(税込)を設定しましたが、同じ価格帯のホテルラウンジと比べて器や演出が簡素であったため、コストパフォーマンスへの不満が噴出しました。グルメジャーナリストの東龍氏は、「ホテルで1万円前後のアフタヌーンティーなら理解されるが、万博会場では体験価値の共有が不足していた」と指摘しています。
改善策と現在のサービス状況
謝罪後、イギリス館では紅茶を陶磁器のティーカップとティーポットで提供し、スコーンを2個に戻すなどの改善策を実施しました。さらに、サンドイッチやスイーツの品質向上を図るため、英国本国からペストリーシェフを招いてメニューを見直しました。SNS上では「改善後の提供スタイルはイギリス館らしい」と好評の声が多くあり、再度訪れる来場者も増加しています。運営側は「今後も来場者の声を反映し、真の英国体験を提供する」と宣言し、炎上後の信頼回復に努めています。
まとめ
大阪・関西万博のイギリス館のアフタヌーンティー炎上は、「メニュー表記と実態の相違」「英国式体験の欠如」が主な原因でした。1セット5,000円に見合ったサービスを提供できなかったため、SNSでの批判が広まりました。謝罪後には、ティーカップでの紅茶提供やスコーンを2個に戻すなどの迅速な改善が行われ、来場者からも一定の評価を得ています。今後は、英国文化の本質を反映した体験価値の向上が求められ、万博を訪れる人々にとっても注目度の高い事例として語り継がれることになるでしょう。
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