岸本周平知事が倒れた原因とは敗血症性ショック
和歌山県の岸本周平知事(68)は、2025年4月14日に知事公舎の寝室で倒れ、秘書に発見された後、搬送先の病院で敗血症性ショックにより急逝しました。発熱や腰痛を訴えたものの受診が遅れたことや、過去の持病が影響を及ぼした可能性があると言われています。本記事では、倒れるまでの詳細な経緯と死因、さらに過去の病歴について詳しくまとめます。
知事倒れた日の状況と発見の詳細
4月14日午前10時15分頃、岸本知事は公舎の寝室で意識を失い、秘書が呼びかけても反応がありませんでした。秘書が119番通報し、救急隊が到着後、病院に搬送されました。その時点で知事は既に意識を失っており、集中治療室で治療を受けましたが、翌15日午前9時33分に急性敗血症性ショックのため息を引き取りました。発見までの時間は短く、遅れがあったわけではないとされています。
死因が敗血症性ショックと判明
病院の診断によると、岸本知事の死因は敗血症性ショックでした。この状態は、菌血症によって引き起こされる重篤な敗血症の最終段階であり、血圧の低下や多臓器不全を伴います。救命措置が行われたものの、症状の進行が急速であったため、手遅れだったとされています。医師は「発症から搬送までの間に既に敗血症が進行していた可能性が高い」と指摘しています。
発症に至るまでの経緯:腰痛と発熱の訴え
岸本知事は4月11日頃から腰の痛みを訴え、当日予定されていた大阪・関西万博の開会式を欠席しました。翌12日には公務に復帰し、13日には関西パビリオンのイベントで神輿を担いだものの、その夜から高熱が続く体調不良に見舞われました。14日朝には「動くのがつらい」と歩行にも支障が出ており、腰痛から感染症が全身に広がった可能性が考えられます。
過去の持病や病歴について
岸本知事は公式に持病を公表していませんが、過去のインタビューでは「健康管理には気を付けている」と述べ、風邪にかかることがあったと明かしていました。公的な記録には特定疾患の治療歴は確認されず、慢性疾患もなかったと見られています。しかし、経産官僚としての過重労働が影響し、慢性的な疲労と免疫力の低下が背景にあったとの指摘もあります。
敗血症性ショックとは?専門家の解説
敗血症性ショックは、細菌やその毒素が血液中に回り、免疫反応が過剰に活性化して血管が拡張し、血圧が急激に低下する状態です。初期症状には発熱や頻脈が現れますが、進行すると意識障害や呼吸困難、多臓器不全に至ります。専門医は「早期発見と早期治療が重要」と警鐘を鳴らしており、高齢者の場合は症状の進行が速くなるため、軽視しないよう呼びかけています。
家族や関係者の証言と直前の様子
家族や知事公舎の関係者によると、岸本知事は13日夜まで元気に事務作業を行い、深夜に腰痛を訴えて横になった際には「寝れば良くなる」と話していたため、受診は見送られました。秘書は14日朝の打ち合わせに来なかったため不審に思い、寝室を訪れたところ倒れていたと証言しています。知事自身も「いつもの腰痛」と思っていた可能性があります。
和歌山県知事としての公務への影響
岸本知事は2012年の衆院議員時代から腰痛を抱えつつ、2022年に和歌山県知事に初当選後も様々な施策に取り組んでいました。倒れる直前まで精力的に会議やイベントに参加しており、周囲はその突然の事態に驚きを隠せませんでした。知事不在による県政の停滞を避けるため、副知事が即座に職務代理を開始し、緊急会議が開かれました。
## 今後の対策と公的メッセージ
今回の事件を受け、県は「公務員の健康管理の強化」を明言しました。特に高齢の公職者に対しては定期的な健康診断と、体調不良時には専門医の受診を促す方針を発表しています。また、県民にも「発熱や強い腰痛などの際には早めに受診するよう心掛けてほしい」と呼びかけています。知事の意志を引き継ぎ、県政を継続するため、5月には新知事選を実施することが決まっています。
## まとめ
岸本周平知事の急逝は、腰痛を伴う発熱を軽視した結果、搬送が遅れたことが敗血症性ショックを招いたと考えられます。過去に持病は確認されていませんが、慢性的な疲労と激務が影響していた可能性が高いです。県は公職者の健康管理を強化し、県民にも早期受診を呼びかけるなど再発防止策を講じる方針です。
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