NewJeans離脱危機とAdor新CEOの真意
K-POP界を揺るがすNewJeansと所属レーベル「Ador」の対立が、ついに新たな局面へ。2025年8月、Adorは新代表にイ・ドギョン氏を任命し、経営方針の大幅な転換を発表しました。NewJeansとの契約問題が続く中、レーベル再編の動きは何を意味するのか?新CEOの経歴から今後の体制まで、ファン必読の詳細分析をお届けします。
AdorのCEO交代が示す“NewJeans不在”の再編方針
Adorがイ・ドギョン氏を新CEOに任命した背景には、NewJeansとの関係修復よりも、レーベルの自立した運営を重視する姿勢が見受けられます。HYBE傘下の経営戦略に精通した実務家を起用することで、NewJeansが戻らなくてもレーベルが円滑に機能する体制を整えようとしています。これはアーティスト中心の運営から、企業主導の方針への転換を象徴するものです。
経営方針の変化:アーティスト支援型からIP事業型への移行
これまで、AdorはNewJeansのクリエイティブを支える“アーティスト支援型”の運営を掲げてきました。しかし、イ・ドギョン氏の就任によって、知的財産(IP)を基盤とした事業展開にシフトする方針が明確になりました。グッズ販売、ポップアップストア、都市連動型プロジェクト「THE CITY」など、HYBE流の商業戦略がAdorにも本格的に導入される見込みです。
イ・ドギョン氏の経歴が示す“実務型レーベル”への道筋
イ・ドギョン氏は2019年にHYBEに加わり、全社のビジョンや戦略を策定してきました。2022年にはIPX事業本部の副代表として、アーティストIPを活用した事業を進める役割を担いました。その実績は、アーティストの創造性よりも“収益化”に重きを置くスタイルであり、Adorの新体制はNewJeansのような独自性の強いグループよりも、企業主導で育成される新たなアーティストに適した構造へと進化しています。
NewJeansの今後:復帰の可能性は極めて低い
NewJeansは現在、専属契約の有効性に関してAdorと法廷で争っています。メンバーはミン・ヒジン前代表の復帰を条件に和解を模索していますが、Ador側は新体制での運営を進める姿勢を崩していません。裁判所の調停も決裂し、次回の期日が設けられるなど、関係修復は非常に困難な状況です。AdorはすでにNewJeans不在を前提とした運営体制を整えており、両者の距離はますます広がっています。
まとめ
AdorのCEO交代は、NewJeansとの関係修復を目的としたものではなく、レーベルの再編と事業拡大を目指す戦略的な動きであることが明らかです。イ・ドギョン氏の実務型経営スタイルは、HYBEのIP事業と連動し、アーティストの創造性よりも収益性を重視する方向へと進んでいます。NewJeansの復帰は現時点では不透明であり、K-POP界は今後、企業主導のレーベル運営が主流となる可能性があります。ファンとしては、アーティストの声が届く環境づくりを求める声を強める必要があるでしょう。
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