有村架純×目黒蓮『夏目家』映画化に反響!
有村架純さんと目黒蓮さんがダブル主演を務める新作映画『夏目家のカレンダー』の公開が決まり、早速注目を集めています。原作は心温まる家族小説で、舞台は自然豊かな長野です。映画化にあたってのキャスト間の化学反応や監督のコメント、ロケ地の美しさが話題になっています。この記事では、映画の魅力や見どころを詳しくお伝えします。
有村架純さんが演じる“母”役の魅力とは?
有村架純さんが本作で挑戦するのは“若き母親”という新たな役どころであり、女優としての新境地を開いています。これまで多くの少女や恋人役を演じてきた彼女が、家庭の中心となる母・夏目理沙を演じることで、感情の深みが求められる役柄となっています。具体的には、子どもや家族との日常の中で見せる揺れる感情や、人生に立ち向かう強さを繊細に表現しており、試写会では「架純さんが本当に母親のようだった」と称賛されました。母として、また一人の女性として生きる彼女の姿は、多くの共感を呼ぶことでしょう。
目黒蓮さんの新たな演技の幅に注目!
Snow Manの目黒蓮さんが演じるのは、有村さんが演じる理沙の弟・悠馬です。彼は実家に戻り、家族と向き合うことになる青年です。目黒蓮さんは繊細な内面の揺れを巧みに表現し、俳優としての深みをさらに増したと評価されています。この役は「明るく快活」ではなく、「迷いながらも前に進む青年」という難しい立ち位置だったためです。具体的には、理沙との兄妹関係における過去のわだかまりや、カレンダーに刻まれた記憶を辿るシーンでは、静かな涙が多くの観客の心に響きました。成長した俳優・目黒蓮さんの新たな代表作となる可能性が高い一作です。
ロケ地は長野!四季折々の風景が物語を彩る
映画『夏目家のカレンダー』は、長野県の松本市と安曇野市を中心にロケ撮影が行われ、自然豊かな風景が作品の大きな魅力となっています。このロケ地の選定は“家族の時間”というテーマと見事に調和しており、観る者に郷愁と癒しを与えます。原作小説に描かれる情景がまさに「日本の原風景」であり、それを忠実に再現できる場所として長野が選ばれました。春の桜並木、夏の田園風景、秋の紅葉、冬の雪景色と、1年を通してのカレンダーのような演出が撮影されており、まさに“家族の季節”を感じられる映画です。
原作は小説?温かな物語に秘められたテーマ
『夏目家のカレンダー』の原作は、累計20万部を超える人気作家・佐藤友也さんによる同名作品です。この作品は“時間”と“記憶”をテーマにした、静かで温かな家族再生の物語です。登場人物の視点が1ヶ月ごとに変わる構成で、読者が家族の1年を共に過ごすような体験ができる独特の文体が特徴です。親子、兄妹、祖母、亡き父の想いなど、さまざまな視点から「家族とは何か」が描かれており、それを映画でも忠実に再現しています。感情の起伏は穏やかですが、観終わったあとにじんわりと涙がこぼれるような、そんな優しさが詰まった作品です。
監督コメントに込められた制作へのこだわり
本作を手がけたのは、ドラマ『コウノドリ』や映画『そして、バトンは渡された』で知られる土井裕泰監督です。監督のコメントでは、「家族の記憶は、どんな時代にも光を与えてくれる。それを1枚のカレンダーに託したかった」と語られており、作品に込めた想いの深さが伝わってきます。演出では“会話よりも空気感”“沈黙にこそ意味がある”という信条を貫き、家族の間にある言葉にならない感情を映像で表現することにこだわったと述べています。特に印象的なのは、「365日を1本の映画に収める難しさと喜び」に触れた言葉です。キャスト・スタッフが一丸となって丁寧に作り上げた映画であることがうかがえます。
まとめ
『夏目家のカレンダー』は、有村架純さんと目黒蓮さんという実力派の共演に加え、美しい四季、温かな物語、そして繊細な演出が融合した感動作です。家族の“当たり前が”愛おしくなる映画であり、多くの人にとって「帰りたくなる場所」を思い起こさせてくれる一本になるでしょう。心が少し疲れたとき、そっと寄り添ってくれる──そんな作品を、ぜひ劇場で楽しんでください。
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