永瀬廉、初時代劇で魅せた覚悟と進化
King & Princeの永瀬廉がNHKドラマ『わげもん~長崎通訳異聞~』で初めて時代劇の主演を果たし、俳優として新たな一歩を踏み出した。アイドルとしての華やかさとは異なり、言葉と動作に心を込めた演技が注目を集めている。この記事では、彼の役どころや共演者、衣装、撮影場所などについて詳しく掘り下げ、この作品が“異色の本格時代劇”とされる理由を探っていく。
永瀬廉が挑んだ“異色の時代劇”とは?
永瀬廉が主演を務めた『わげもん~長崎通訳異聞~』は、幕末の長崎を舞台にした通訳者の物語である。従来の若侍役とは異なり、悩める町人・伊嶋壮多というキャラクターに新しさが感じられ、時代劇研究家からも「異色の本格時代劇デビュー」と評価された。アイドル出身の俳優が大御所と共演する定番パターンとは異なり、言語や文化の狭間で葛藤する青年を繊細に演じたことで、視聴者の心を掴むことができた。
役名は“伊嶋壮多”―言葉に命を吹き込む青年
永瀬が演じた伊嶋壮多は、通訳者だった父の失踪を追って江戸から長崎へ向かう青年である。語学に優れ、オランダ語や英語を自在に操る通訳者として成長していく姿が描かれている。壮多はただの語学の天才にとどまらず、人の心を“和解”させる力を持つ人物である。永瀬はこの役に対して「雪駄の寒さも忘れるほど熱を持って演じたい」と語り、所作や言葉遣いに細心の注意を払いながら撮影に臨んだ。
豪華共演陣が支えた“壮多”の旅路
共演者には小池徹平(森山栄之助役)、久保田紗友(トリ役)、浅香航大(大田清十郎役)などの実力派が揃い、壮多の成長を多角的に支えた。特に、小池徹平が演じる森山は、壮多の語学の師であり、精神的な導き手でもある重要な存在である。さらに、髙嶋政宏、武田鉄矢、石黒賢などのベテラン勢が物語に深みを与え、永瀬の演技を引き立てる役割を果たした。
ちょんまげ姿も話題!衣装に込めた時代の空気
永瀬のちょんまげ姿は、ファンから「似合いすぎる」と絶賛され、SNSでも話題となった。本人は「最初は恥ずかしかった」と述べているが、撮影が進むにつれて「かつらを被ると気合いが入る」と語るほど、役に馴染んでいった。衣装は江戸から来た町人らしい質素ながらも品のある装いで、長崎の異国情緒と調和するよう工夫されている。撮影所では「どこで写真を撮ろうか?」とマネージャーと相談するほど、風景と衣装の相性も抜群であった。
撮影は京都!異国情緒漂うセットが魅力
『わげもん』の撮影は京都で行われ、町並みやセットが“画になる風景”ばかりだった。永瀬は「壮多の格好で歩いていると、どこで写真を撮ろうかと迷うほどだった」と語り、撮影所近くの喫茶店にも通っていたという。長崎の出島や唐人屋敷を再現したセットは、異国文化が交差する幕末の空気をリアルに伝え、壮多の冒険に説得力を与えている。
まとめ
永瀬廉の初時代劇主演は、単なるアイドルの演技挑戦を超え、俳優としての覚悟と進化を示す作品となった。異色の役柄、豪華な共演者、リアルな衣装と撮影場所が融合し、視聴者に新たな時代劇の魅力を届けた『わげもん』。この作品を通じて、永瀬廉は“語り手”としての新たな可能性を切り拓いたと言えるだろう。
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