山崎賢人 映画30作全解説

山崎賢人は2012年に映画界に足を踏み入れて以来、『L・DK』や『orange－オレンジ－』『四月は君の嘘』といった青春映画を中心に数々の作品に出演し、実写化ブームの主要な顔となっています。2019年からは『キングダム』シリーズで迫力満点のアクションシーンにも挑戦し、『ゴールデンカムイ』や『陰陽師0』など多様な役柄を巧みに演じています。ここでは、彼の出演した30作品を時系列に沿って詳しくご紹介します。

デビュー作と青春ロマンス初期（2012–2015）

2012年、映画『L・DK』で家庭環境に困難を抱える男子・家村光を演じ、俳優としてのキャリアをスタートさせました。その後、2014年の『ヒロイン失格』では佐藤健との共演で話題となり、2015年には純愛ストーリー『orange－オレンジ－』で高倉良多役を演じ、日本アカデミー賞の新人賞を受賞しました。同年には『オオカミ少女と黒王子』で初主演を果たし、恋愛映画の新星として注目を浴びました。

音楽・青春ドラマへの挑戦（2016–2018）

2016年の『四月は君の嘘』では、ピアニストの有馬公生を演じ、原作ファンを納得させる演技力で評価を得ました。2017年には、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』において高校生役で注目され、2018年の『羊と鋼の森』ではピアノ調律師を目指す青年を演じ、日本アカデミー賞の優秀助演男優賞にノミネートされました。多様な青春群像劇を通じて、演技の幅を広げました。

大ヒット実写化と漫画原作作品（2017–2020）

2017年には『斉木楠雄のΨ難』でコメディエンヌの藤村大輝役を見事に演じ、続く2018年の『劇場』では又吉直樹の原作を映画化した作品で主演を務めました。また、2020年には『ヲタクに恋は難しい』でBL漫画オタクの青年をコミカルに演じ、原作ファンからの支持を得ることに成功しました。これらの作品は、漫画の実写化における成功例とされ、山崎の実写化キャストとしての信頼性を確立しました。

『キングダム』シリーズでアクション俳優へ（2019–2024）

2019年に公開された『キングダム』で主人公・信を演じた山崎は、瞬く間に大作アクション俳優の仲間入りを果たしました。その後も続編『キングダム２ 遥かなる大地へ』（2022年）、『キングダム 運命の炎』（2023年）、『キングダム 大将軍の帰還』（2024年）では、鍛え上げた肉体を駆使した剣戟アクションで存在感を示し、日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞するなど、アクション俳優としての地位を確立しました。

歴史・時代劇ファンタジーへの挑戦（2024–2025）

2024年の『ゴールデンカムイ』では日露戦争後の北海道を舞台に、主人公・杉元佐一役として激しいアクションを披露しました。同年の『陰陽師0』では平安時代の安倍晴明を演じ、ファンタジー要素が豊富な作品で深みのあるキャラクターを創り上げました。そして、2025年公開予定の『アンダーニンジャ』では江戸末期の忍者アクションに挑戦し、さらなるジャンルの幅を広げています。

まとめ

山崎賢人は、デビュー以来、恋愛映画を皮切りに『四月は君の嘘』や『orange－オレンジ－』で評価を得た後、漫画の実写化作品で存在感を示し、2019年からは『キングダム』シリーズでアクション俳優としても確固たる地位を築きました。2024年の『ゴールデンカムイ』や『陰陽師0』、2025年の『アンダーニンジャ』など、今後も多様なジャンルでの活躍が期待されています。