帝王切開はこのポイントを覚えておけば頑張れる!
私には6歳の双子と3歳の息子がいます。どちらの出産も帝王切開でした。
今回は、これから帝王切開を控えているママや、帝王切開のことを知って備えておきたいというママにむけて、私の体験をお話しようと思います。
本文に入る前に伝えておきたいことがあります。
出産は1つとして同じものはありません。
痛みの感じ方や楽な姿勢、出産に向けての気持ちや産後の経過、ホルモンのバランスなどすべてがママによって異なります。
だから私の出産の経験が必ずしも参考になるとは限りません。
出産の1つの形として客観的に見ていただけたら幸いです。
「帝王切開の頑張りどころランキング」
1位:PCAがきれた時
私の個人的な感覚ですが、痛みがピークだったのはPCAポンプがなくなった時でした。
PCAポンプとは、産後痛みを感じた時にスイッチを押すことで痛み止めが放出されるように、腰椎麻酔のルートから産後に付けてくれるものです。
そのポンプも産後2日から3日でなくなり、そのとは錠剤の内服でコントロールします。
でもこの産後の痛み、ロキソニンやそこらで効くようなあまいもんではございません。
産後3日後、バルンも取れて自力でトイレに行くことが可能となったのですが・・・・。
まず傷が痛くて起き上がれませんでした。やっと起き上がれても、手に届きそうなほどすぐそこにあるトイレに5分以上かけてたどり着くというありさま。
痛くて一生このまま動けないのかとさえ思ったくらい辛かったです。
かなりの踏ん張りどころです。
2位:腰椎麻酔を入れるとき
これが予想以上に痛いのです。重いようなツーーーンとした痛みが強くなっていく感覚で、私は2回の出産で、この麻酔の時点で2回とも大泣きました。
今となっては笑い話です。
3位:後陣痛
人によりますが、帝王切開は自然分娩のように子宮の収縮により赤ちゃんを押し出すものではないため、産後子宮の収縮が悪く、陣痛のような痛みと共に時間をかけて収縮していきます。
この後陣痛が痛くて長いのです。私の場合は産後3か月は続いていたと思います。
急に来る、刺されたような痛みと戦いながらの育児はなかなかの踏ん張りどころでした。
「生まれた直後の感動は自然分娩と同じ!」
よく、お腹を痛めて産まないと感動は味わえないのでは?という方もいますが、帝王切開でも味わえます!
私は自然分娩の経験がないので陣痛を経ての感動はわかりませんが、帝王切開はある意味、冷静に振り返ることができるのです。
麻酔をすれば痛みはない(個人差があります)ので、お腹を切られているときにゆっくりと十月十日を振り返ることができます。
「よくここまで頑張った!」「いよいよ会えるね!」などと心の中で赤ちゃんに話かけられます。
その振り返り後の赤ちゃんとの対面は、いろんな感情が沸き上がり、それはそれは感動の嵐です!むしろ、ここでしか盛大に感動できるときはありません。
その後は痛みとの戦いで違う涙が出てきますから。
「産後直後絶対にしてはいけない!?」
産後、病室に戻ってからも麻酔は効いているため、私は上向きがとても苦しく、母に頼んで頭を少し上げてもらいました。
ちょっと楽になったなーと思った30分後くらいに、急に吐き気が・・・・。ナースコールを押す余裕もなく吐いてしまいました。
麻酔後、頭を急にあげることで脳内圧が急激に下がり、気持ちが悪くなってしまうそう。
帝王切開後は、苦しくても許可があるまでは平行な姿勢で寝ていましょう。
もし私のように苦しくて耐えられない場合は、ナースコールしましょう。
状況によってですが、酸素カニューレを付けてくれるかもしれません。
「痛みも苦しさも必ず終わりが来るから大丈夫!」
ここまで脅しのように書いてしまいましたが、自然分娩も帝王切開もどちらもとっても大変です。
出産は、2tトラックに突っ込むくらいの衝撃と同じだと言われています。まさに命がけです。
そりゃ痛いですし苦しいです。
でも、その何倍何十倍も赤ちゃんへの愛おしさと感謝と、母としての覚悟が沸き上がってきます。
そして、絶対に治らないよ!!と思う、ありえない程の痛みも、必ず治ります!
私は2回の出産で、人間の体の修正力は本当に凄い!と感じました。
しかし、本当につらい時は、絶対に我慢は禁物です。
出産に当たり前や絶対はありません。
少しでも体が何かおかしいと思ったら、我慢せずにすぐナースコール!!
大丈夫!看護師さんも先生も優しいです。
いくら看護師さんが忙しそうにしていても、構わず頼りましょう。
2つの命がかかっているのですから。
現在はまだまだコロナ禍で、思うように面会もできず、孤独に頑張らなければならないママも多くいると思います。
そんなママたちを本当に尊敬しています。
出産の物理的な物の用意も大切ですが、1番はママの心を整えること、安心できる何かを持っておくことが大切ですね。
コメント