赤ちゃんへの座薬の入れ方

悩みごと

座薬を使用する際の注意

 初めて赤ちゃんの肛門に座薬を入れるときは、「失敗したらどうしよう」ととても緊張しました。しかし、緊張していると、座薬を入れる際、変な力がかかってしまって痛い座薬の入れ方をしてしまうかもしれません。座薬は失敗しても入れなおしたりすることが可能なので、落ち着いて入れてあげましょう。熱が出ると処方される解熱用の座薬ですが、処方されたからと言ってすぐに解熱用の座薬を使うのはやめましょう。熱が出るという事は、赤ちゃんの体の中ではウイルスや菌と戦っているサインです。座薬で熱を下げてしまうと、赤ちゃんは一時的には楽になるものの、ウイルス自体は弱まっていないので座薬が切れたころにまた熱が上がってしまいます。熱があっても、元気で食欲がある。水分が十分に取れている。呼吸や意識が正常。ニコニコ笑ったり機嫌がいい。などの状態でしたら座薬は使わず、しばらく様子を見るのをおすすめします。もちろんダイアップと言う座薬(熱性けいれんの体質のある子どもに処方されます)など、症状が出たらすぐに使うべき座薬もありますので、薬をもらう際は、薬剤師さんのお話をしっかり聞いてもらってください。赤ちゃんの座薬の入れ方として、何個かステップがありますので、座薬を入れる際のステップを紹介します。

赤ちゃんの熱を測る

 解熱作用のある座薬を使用する場合は、まず赤ちゃんの熱を測ってあげて下さい。赤ちゃんの熱が下がる気配がなくて、38.5度以上の熱があるようでしたら座薬を使うべきタイミングのひとつとなります。逆に赤ちゃんの熱が下がってきている場合は、座薬を使用しないで様子を見てあげた方が良いでしょう。解熱作用のある座薬は、熱が上がりきってから使用するのが最も効果があるとされていますので、タイミングに気を付けて下さい。

清潔な手で準備を始める

 座薬は冷蔵保存が基本になります。なので、赤ちゃんに使用する直前に冷蔵庫から出して使ってください。座薬を扱う前には、手をしっかり洗って清潔な状態にしておきましょう。座薬はそのままの状態だと滑りもなく、とても挿入しにくいです。そのまま挿入しようとすると、赤ちゃんも痛くて泣いてしまう事があります。なので使用する際は滑りを良くするために、先端部分を自分の手の熱で溶かしてあげたり、ベビーオイルやワセリンを先端部分に塗ってから使用してあげると良いでしょう。赤ちゃんの体重によっては座薬を半分または2/3使用する場合もあります。そんなときは、ひとつの座薬を使う直前に綺麗なハサミやカッターで使用量分で切って、先端部分のみを使用してください。切り落として残った部分は、再度使うことが出来ないです。必ず処分するようにしましょう。

肛門へ挿入

 座薬は赤ちゃんの肛門へ挿入するのですが、赤ちゃんを仰向けに寝かせているだけではなかなか挿入できません。赤ちゃんを仰向けにして、おむつを替えるときの体制にし、座薬を肛門の中に一気に入れましょう。座薬の形は先端が丸くなっていて、ロケットのようになっていますますので、先端部分(とがっている方)から入れてあげて下さい。逆方向から入れると赤ちゃんは痛いので気を付けてあげましょう。座薬を挿入した時間をメモしておくと、次にいつ挿入でいるか時間が分かるほか、病院の先生にも伝えることが出来るのでメモしておくと良いでしょう。

挿入後
 
 座薬を入れた直後はちょっとした力で、座薬が出てきてしまいます。なので、ママやパパは赤ちゃんの肛門をティッシュなどで押さえておいてください。押さえている時間は、座薬が体温で溶けて吸収されるようになる1分くらいで平気かと思います。もし、赤ちゃんが下痢気味だったり排尿が心配なようでしたら、おむつの上から押さえてもかまいません。押さえるのを忘れてしまったり、何かが原因で座薬を入れた直後に出てきてしまった場合は、座薬の状態を見て下さい。座薬が溶けずに出てきてしまっていたら再度同じものを入れなおしてあげるか、新しい座薬をもう一度入れてあげて下さい。座薬が一部溶けてしまって、形が崩れている場合はしばらく様子を見て、必要であれば再度新しいものを挿入してください。座薬が溶けてしまっていたり、挿入後5分以上経過しているようでしたら、薬成分は溶けて吸収されていますので、再挿入などはせず、様子を見て下さい。また、座薬を入れた後も手をしっかり洗うことを心がけましょう。

まとめ

 座薬は正しく挿入すれば、即効性のある薬のひとつです。熱が出ている子どもがいるとどうしても焦ってしまう事でしょう。座薬は正しく挿入できないと、赤ちゃんはとても痛がり泣いてしまうので、事前にどうすればいいかなどの情報を入手して、少しでも赤ちゃんの負担を減らしてあげましょう。

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