座薬とはどんな薬?
赤ちゃんが発熱すると早く下げてあげたいなと思いませんか?赤ちゃんの発熱時に病院を受診すると、座薬を処方されることが多いかと思います。しかし、座薬を使用したことのないママからしたら、座薬はよくわからない薬なのではないでしょうか。座薬は肛門から挿入して使う薬の総称を言い、皆さんが良く知っている解熱剤の他に、熱性けいれんになっても処方されます。今回は主に解熱効果のある座薬に関してお話します。座薬は、薬の成分が腸から直接吸収されるため、飲み薬と比べると確実に体内に入り、効き目が良いのがメリットです。しかし、解熱剤効果のある座薬は処方されたからと言ってすぐに使用しなくてはならないわけではありません。特に赤ちゃんは、発熱したからと言ってすぐに座薬を使用することはおススメ出来ません。38.5℃以上の高熱でぐったりしている。熱のせいで寝れない。熱のせいで不機嫌になり、水分もあまりとれないなどの症状がみられるようでしたら、一時的にでも熱を下げた方が良いと考えられるので使用してください。
座薬の保保管方法や使用期間
座薬は体温で溶けるようにつくられているので、室温保存では1℃~30℃、冷所保存では1℃~15℃で保管と定められています。室内で保管となると、管理が大変になりますので、座薬を処方されたら、冷蔵庫での保管をおすすめします。使用する直前に冷蔵庫から出して、使用する分だけを取り出し、残りはまた冷蔵庫で保管する方法が良いでしょう。また、病院で座薬を何本か処方されると思います。嬉しい事に、座薬をあまり使用することがなく熱が下がることもあります。症状が治まっても処方された薬は飲み切りましょうと聞いたことはありませんか?座薬は使用目的が明確なので、処方された座薬を全て使いきらなくて平気です。使い切らなかった分の座薬は、使用期限内で冷蔵庫に保管されていた状態のものでしたら、次に熱を出したときに使うことが可能です。一般的に子どもの発熱時に処方される解熱作用のある座薬の種類と使用期限は次の通りです。カロナール座薬小児用50 3年。カロナール坐剤100/200 5年。カロナール坐剤400 3年。アセトアミノフェン坐剤小児用50mg/100mg/200mg 3年。アルピニー坐剤50/100/200 3年。アンヒバ坐剤小児用50mg 3年となっています。ただし、薬が製造されてからの期間になります。処方されてからの期間ではないので気を付けて下さい。また、使用期限は処方された薬に表示されていないことが多いです。もし、気になる場合は薬を受け取る際に薬剤師さんに確認をしましょう。また、子どもが以前と同じ症状だからと自己判断で使うのも危険です。何か症状が出ている場合は医療機関を受診して、家に余っている座薬を使用することが可能か確認をしてから使いましょう。
座薬を使うタイミングとは
解熱効果のある座薬は、実は赤ちゃんの熱が上がっている最中に使用してもあまり効果がありません。そのため、赤ちゃんの熱がピークになってからの使用が適切なタイミングになります。発熱するときに寒気が出ることがありますが、寒気の症状があるうちは、まだ熱は上がりきっていません。とは言っても赤ちゃんは言葉を話せないので、パパやママが赤ちゃんの様子をしっかり観察して、使用タイミングを決めれるようにしてください。例えば、赤ちゃんの手足が冷たいときは、熱がまだ上がりきってない状態です。こんな時はまだ様子を見てあげて下さい。赤ちゃんに解熱剤の座薬を使用するかどうかは、ママやパパの判断次第になります。赤ちゃんが高熱を出すと動揺してしまうかもしれませんが、すぐに座薬を使用するのではなく、赤ちゃんの状態や機嫌をしっかり見て、必要に応じて正しいタイミングで座薬を使用することが大切です。赤ちゃんに座薬を挿入しても、なかなか熱が下がらないときや、上手に使用できないときは、小児科の医師に相談すると良いでしょう。あくまでも、座薬は一時的に熱を下げるもので、病気を根本的に治すものではありません。なので、座薬だけに頼らないで、処方されたほかの薬も指示通りに飲ませてあげましょう。熱を出している赤ちゃんは想像以上にぐずります。普段できることもあまりできなくなってしまいますので、水分補給や室温管理などにも気を配るようにして、赤ちゃんが出来るだけ穏やかに過ごせるようにしてあげてくださいね。
まとめ
解熱効果のある座薬は、タイミングを間違えてしまうと赤ちゃんに負担になってしまうこともありますので、赤ちゃんの様子を見ながら使用してください。赤ちゃんが熱を出して、ママやパパは大変かと思いますが、座薬を使用しながら赤ちゃんがあまり苦しまないように病気を治してあげれたらいいですね。
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