ドラマ「19番目のカルテ」第3話「どの道を選んでも」について
① タイトル
選択に込められた“命より大切な声”『19番目のカルテ』第3話「どの道を選んでも」──命と想いが交差する涙のセカンドオピニオン、視聴率は10.0%
② あらすじ
人気アナウンサーの堀田義和(演:津田健次郎)が喉に異変を感じ、魚虎総合病院を訪れます。診断結果は下咽頭がん。外科医の康二郎(新田真剣佑)は声帯を含む手術を提案しますが、堀田は「声が戻らないなら生きている意味がない」と強く反対します。
そこでセカンドオピニオンを求めて、総合診療医の徳重晃(松本潤)が登場。徳重は「選んだ道に納得できるまで付き合う」と誠心誠意向かい合い、堀田の心の葛藤を少しずつ解きほぐしていきます。最終的に堀田は声と向き合い、自ら手術を選ぶ決断に至るという、医療の在り方と人間らしさを問いかける感動的な物語です。
③ ゲスト(紹介)
以下、ゲスト出演の俳優3名を「ふりがな」「生年月日」「役どころ」でご紹介します。
①津田健次郎(つだ けんじろう)1964年6月11日
・人気アナウンサー・堀田義和役。喉のがん告知で「声を失うくらいなら死んだほうがいい」と告げるほど、仕事=“声”を何より大切にする人物です。
②新田真剣佑(にった まっけんゆう)1996年11月16日
・外科医・康二郎役。がんに対して「最も有効な手段」として手術を主張する、理論的な医療観の持ち主です。
③田中泯(たなか みん)1950年1月23日
・徳重の師匠・赤池登役でサプライズ登場。「専門18科には正しさがある。だからこそ19番目が必要だ」と総合診療医の存在意義を示すキーパーソンです。
④ 視聴率
ビデオリサーチ(関東地区)による第3話の平均視聴率は、世帯10.0%、個人6.1%となっています。初回・第2話に続いて二けた視聴率を維持する堅調な推移を見せています。
⑤ 女性25歳・独身視点の感想
社会人になって以降、自分の「声」や本音よりも、仕事や対人関係の「外から見える部分」に意識を向けすぎていると感じていました。そんな中で、この第3話で堀田が見せた「声を失うくらいなら死にたい」というセリフには胸が締め付けられました。自分が他者にどう見られるかを優先する日々の中で、声=存在の象徴としての堀田の苦悩は、私の内なる痛みを代弁しているかのようで、涙が止まりませんでした。
しかし、徳重先生の「選んだ道に納得できるまで付き合いたい」という言葉には、肩の力が抜ける思いがしました。誰かに選ばれるのではなく、自分自身で選ぶことの重要性──その尊さに気づかされました。二人の医師が対立しながらも、患者の本当の声に耳を傾ける姿に、「私も自分の心に正直に生きよう」と感じることができた夜でした。選択の重み、寄り添いの力、命と“自己らしさ”の交差が心に深く響く第3話でした。
⑥ まとめ:声と命、その先にある“選ぶ力”に触れた第3話
第3話では、命を守るための治療と自己らしさを守る“声”との葛藤が描かれました。視聴率は10.0%と安定を維持しています。津田健次郎さんの迫真の演技、新田真剣佑さんの理知的な外科医役、田中泯さんの重なる言葉が、総合診療医の理念の核を際立たせました。徳重医師の“選択に寄り添い、納得を引き出す”姿勢こそが、ドラマの真骨頂です。今後も視聴者に心に残る問いを投げかけ続けてほしいと思います。
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